ちづる


監督が大学の卒業制作に作った「ちづる」
これは絶対見にこようと思っていた映画。
監督の舞台挨拶も見たかったから、
公開初日の今日、横浜ニューテアトルに行ってきました。

ちょっと早めに行ったのに、
長い長い列ができていました。
ポレポレ東中野も、すごく混んでいたそう。
映画をみているとき、
同じ場面で笑ったり、うなずいたりしていて、
何かしらの形で自閉症に関わっている人が多かったみたいです。

監督は映画の中でも、舞台挨拶のときも、
「人に言えないことがつらかった」と言っていて、
それは本当にそうだと思う。
自閉症のことだけでなく、
どんな問題を抱えている人にとっても、
深刻なことほど言うのは難しいし、
話せないことはきつい。
私の心配事なんてちっぽけなことなのかもしれないけれど、
運良く私はまわりに心から信頼して話せる大人の人たちが
(私自身ももう28歳だけど…)いてくれるので、
幸せだと思います。

ちづるちゃんも絵を描きますが、
最近少しずつ情報を集め始めているのは、
知的障害や自閉症などの人たちが活動できる
アート関係の施設や団体。
この前、土と平和の祭典でノートなどを買った
『studio COOKA』もそのひとつ。
みんなと同じことができるのが普通、というのが
常識?のようになっている社会の中で、
美術関係においては逆に、
人と同じことを求められることはそうあまりないし、
むしろ自分が作ったものが誰かとかぶるとへこむ、というのが
美大で経験していることなので、
ハンディキャップのある人にとって
こっちの世界はもっと広がっていいんじゃないかと思っています。
先日、朝日新聞にも『アトリエインカーブ』
大きく掲載されていたし、
他にももし良い情報があれば、ぜひぜひ教えてください。

| movie | 00:32 |
おじいさんと草原の小学校
こんなほのぼのした日本語タイトルがつけられているけれど、
見終わった後には色々な感情が残りました。

2003年ケニア、小学校が無料になり、
おじいさんのマルゲは何度も学校へ通い、
とうとう生徒となって子どもたちと一緒に勉強を始めます。
実話にもとづいた映画。
諦めないことが大切、というような感動映画と思いきや、
元マウマウ団のマルゲの昔の記憶が出てくるたびに、
思わず目をそむけてしまったり、涙をおさえたり。
鉛筆のシーンはもう絶対無理、見れない。

コメントや感想では、勇気が出た、というものが多いですが、
私はそれ以上に、アフリカの歴史の中で
植民地政策がどういうものだったのか、
そちらの方が気になりました。
独立のために戦った代償としての、拷問や家族の喪失、
消せない記憶、トラウマ。
スーダンだとかルワンダだとか、
アフリカの色んな問題の元をたどっていくと、
植民地政策につながってくることが多いです。
部族も宗教も無視して外の人間が机上で国境を決めた時点で
問題が起きないはずがないか。
アフリカの人たちが英語やフランス語を話すのを、
今まであまり考えずに見てきていたけれど。

映画の中で、近所の大人や政府関係者などが
お金のことばっかり言ってるところもリアルでした。
それから子どもたちが可愛すぎる。

これは本当に見に行って良かった。
少しずつ少しずつアフリカの勉強もしているつもりですが、
全然足りないです。

『おじいさんと草原の小学校』



| movie | 23:39 |
タケオ
たぶん、一度彼を見たことがあると思います。
去年のアフリカンフェスタで。
ヴィクター・デメのライブで、私のすぐ斜め前に座っていて、
音楽に合わせて、体を動かし手でリズムを取り、
「この人天才?!」と、すごく気になっていました。
ステージの上からも、かなり目立っていたと思う。

昨日日曜日に見てきた『タケオ』は楽しみにしていた映画。
アフリカン・ドラムをはじめ、色々な楽器を演奏し、踊り、
さらにすごく良い絵を描くタケオくんはダウン症です。
小さい頃から音楽が好きだったけれど、
なかなか受け入れてもらえる教室がなく、
やっと他の子どもたちと同じように教えてもらえたのが
アフリカの人が教えるアフリカンドラムでした。
彼のリズム感、本当にすごいです。

なんでもまんべんなくできる人が上、という社会が
今までは成り立っていたけれど、
ほんの少しずつ、でも確実に変わってきていると思っています。
何ができないか、ではなく、
何をするか、何ができるか、の方向へ。
音楽、美術、運動、哲学、計算、記憶力、人の話を聞く力…
それがスタンダードになったとき、
障害だとか年齢だとか国籍だとか、
足かせのように思ってきたものもふっと軽くなって、
ただみんながそのときそこでできることをする、
そんな世界になるんじゃないかと思うし、
そういう世界であってほしいと思います。
そうしたらみんなが抱える色々な不安もぐっと減るのに。

それにしても、『タケオ』の中のセネガルに、
バオバブの記憶』の中のセネガル、
松本仁一さんの『アフリカを食べる/アフリカで寝る』の魚ごはん、
アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々』に出てくる新鮮な生ガキ、
かわいい切手、、、
セネガルいいなぁ。

| movie | 22:59 |
Peace
妹にすすめられて、映画『Peace』を見ました。
ひとつの日常を「観察」しているだけなのに、
平和、生死、共存、福祉、孤独、
たくさんのことを考えてしまうものでした。
見終わった後はなんとも言葉では言えない不思議な感じ。
見に行って良かったです。

監督は違いますが、
あしがらさん』を思い出しました。
こっちももう一度見たいです。

Peace



あしがらさん

| movie | 21:51 |
セヴァンの地球のなおし方
映画『セヴァンの地球のなおし方』

日曜日、やっと『セヴァンの地球のなおし方』を見てきました。

「どうやってなおすかわからないものを、
 壊し続けるのはもうやめてください」
1992年に地球サミットでスピーチをしたセヴァン・スズキが、
大人になってそして母親になる。
20年経っても相変わらず変わらない世界。

大人になって少しずつ社会の問題に目を向けるようになって、
環境問題も、世界の貧富の差も、体と心の健康問題も、紛争も、
実は全部がつながっていることがわかりました。
それぞれバラバラでは解決できないと思うし、
逆にひとつが良い方に動き出すと、
他の面も少しずつ変わってくる。
安心して皮まで食べられる野菜を食べたいなぁとか、
BBCニュースのアフリカのトップページが
銃を持った人たちや飢えた子どもたちの写真じゃ
なくなればいいのになぁとか、
毎日色々なことを思うけれど、
元をたどると全部がつながってくる。
自分がどちらへ向かっていくか、どこからシフトしていけるのか、
自分なりにもっともっと考えていきたいです。

デヴィット・スズキの本も以前読んだことがあるけれど、
こちらは映像だからか、日本の風景が出てくるからか、
もっと心にグッときます。
子どもの頃、祖父の田んぼの手伝い(というか邪魔)をしていた時の
たくさんのことを思い出しました。

| movie | 21:56 |
ミツバチの羽音と地球の回転


今日で地震から3ヶ月。
やっと『ミツバチの羽音と地球の回転』を見てきました。

写真は前に買った2009年のDAYS。
上関原原発に反対する祝島の人々が出ています。
今日の映画はまさにその人たちで、
反原発、脱原発はこういうことなんだ、と本当に思いました。
ずっとずっと続いてきた自然を、文化を、人の生き方を
守ることなんだ、と。
自然の中で豚が自由に歩き回り、
有機栽培のびわの売り物にならない分を食べる。
飼い主が子豚のお腹を愛しそうになでる。
そのシーンで、誰からともなく「わぁー」という歓声があがりました。
「わぁー」というより「ふわぁー」という感じ。
何気ない光景なのに、あまりに幸せなシーン。
自分が守りたいのは
都会のビルにくっついている巨大なスクリーンとかではなく、
こういう人々の暮らしだ、とはっきり思いました。

午後は新宿での脱原発のデモに参加。
今回も子どもからお年寄りの方までたくさんの人が集まりました。
辻信一さんもいて、少しお話しできたのが嬉しかった。

そして夜は表参道のクレヨンハウスの「広場」のテラス席。
お腹いっぱい食べてビールを飲み、
原発のこと、生活の仕方のこと、時間のことなど色々話しました。
静かで明るすぎない照明、ほど良い気温で気持ちよかった。

家に着いて、照明は小さく、ろうそくをつけて梅酒を飲んでたら
下の家の人が来て、30分ほど原発と政治の話。

今日は原発について考えた一日。

「原子力発電を使う」か「電気も不安定で質素で不便な生活」か、という
2択しかないと思わせる世の中がまずおかしい。
「ミツバチ〜」を見ればわかります。
再生可能エネルギーでちゃんとまかなえている人たちもいること。



そうそう、土曜日朝の朝日新聞「フロントランナー」に
『ミツバチの羽音と〜』のオーバートーネオの日本版のような
町が出ていました。
高知県檮原町。かなり良い記事です。

| movie | 00:02 |
幸せの経済学
ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」

今日は楽しみにしていたUPLINKでの「幸せの経済学」、
辻信一さんのトークつき、に行きました。
トークはすでにホームページでも見れます。

経済大国の日本、
たくさんの情報と物にあふれて、
経済成長を目指すのが当たり前、それが幸せへの道だと
みんなががんばってきたけれど、
気がついてみると、なんだかおかしい。
失業、うつ病、孤独死、ホームレス、「勝ち組」と「負け組」、
高いままの自殺率、子どもまでもが抱えるストレス、老後の不安。
好かれるしゃべり方、モチベーションの上げ方、なんて本を読みあさり、
雑誌が言う今年の流行の服装やお化粧で着飾る、
そんな人が多いのは、そうしないと振り落とされそうな
そんな世の中になっているからじゃないだろうか。
幸せを目指してきたはずが、何かがおかしい。
そんなムーブメントが世界中で起こっているようです。
今どんな世界で暮らしているのか、これからどう生きていきたいか、
立ち止まって考えるきっかけになる映画だと思います。

辻さんのトークでオーストラリアのアボリジニの土地と
原発で使われるウランの話が出てきます。
オーストラリアは始めて行った海外で、
中学生のときに田舎で3週間ほどホームステイをし、
アボリジニの文化も見てきました。
大震災が起こるまで、そんなつながりさえ知らなかった。
知らないことだらけで恥ずかしいです。



これは特に気に入っている写真のひとつ。
ウガンダの小さな村にて、
ぶらぶらした後、道端で昼寝をする子どもという幸せな一枚。
| movie | 22:45 |
ブンミおじさんの森


昨日観に行った映画『ブンミおじさんの森』
とても不思議な気持ちでした。
生と死、過去と現在と未来、人間、動物、精霊、
あらゆるものの境界線があいまいで、淡々としていて、
その中に愛情と穏やかさがあって、
見ている間にぼーっとしてくる感じ。
きっとこの映画はDVDでTSUTAYAに並ぶと思うけれど、
静かで暗い映画館で見れて良かったです。
森の暗さがきれいだった。

イントロダクションより
「この映画には、近代が失ってしまった闇があり、
 見えざるものがあり、穏やかな死がある。
 だからこそ光は美しく、世界は驚きに満ち、生は目映い。
 『ブンミおじさんの森』は、かつてそうであったものを、
 未来に伝える幸福な映画なのである。」
| movie | 00:11 |
カシム・ザ・ドリーム


DVDが届いて、やっと『カシム・ザ・ドリーム』を見ました。
ウガンダで誘拐され少年兵になり、
脱走してアメリカへ渡り、プロボクサーでチャンピオン、という
ドキュメンタリー映画。
「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」のDVDです。
ただの単純な一人のサクセスストーリーではなく、
ウガンダの政治的な状況や少年兵の問題、
家族への愛情、自分の国について、
色々な面で興味深い作品です。
聞き慣れたウガンダの人の英語、赤い土と広がる緑。
懐かしさを感じながら、
今なお少年兵の問題が進行形であることを
たくさんの人に知ってもらいたいと思いました。
子どもと一緒にいるときのカシムは穏やかでかっこいい。

今日は『ジーザス・キャンプ』も見て目が疲れたせいか、
頭痛もあってこれ以上Macに向かえなそう…
| movie | 22:55 |
CINEMA AFRICA 2010 2
今日見に行ったのは、「アフリカ・ユナイテッド」です。
期待していた以上にすごくおもしろかった!
少年兵、HIV、学校に行ける子、行けない子、
アフリカの色々な問題が出てきつつも、
明るくてリズミカルでユーモアがあって。
特にドゥドゥという男の子が
子どもらしいアホさ(良い意味で)があって、
底抜けの明るさがあって、
ずっとみんなクスクス笑っていました。
途中に出てくるアニメーションもすごくかわいいし、
完成度高い!
上映後のルワンダ人のプロデューサー(?)の
トークイベントもあって、
生のアフリカの話が聞けてとても良かったです。
普通に映画館で上映されたら、また絶対見に行きます。
DVDが出たらいいのに。

アフリカ・ユナイテッド
| movie | 22:13 |
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